2016年8月14日日曜日

叩き上げの人 a self-made man

「どうしてそんなに叩き上げの人みたいなの?」

ある人にそう言われたことがあります。
英語で言うと、a self-made man ですね。
おそらく非難の響きがこもっていたと思います。
でも、なぜ非難されるのか、私にはよくわかりませんでした。
だって、さしたる輝かしい経歴もなく、紆余曲折のあった自分が、男性優位の組織の中でそれなりの地位を築いているとすれば、「たたきあげ」以外にないでしょう、と。
むしろ、それ以外の方法っていうと、想像力の乏しい私には、有力者の愛人になるぐらいしか思いつかないですよ(笑)

ただ、別に私は組織の中で出世したくて働いてきたわけではありません。
自分の好きなように仕事をしたかっただけです。
どうすれば自分の好きなように、自分が思うように仕事ができるだろう、と試行錯誤しながら働いていたら、自然にこうなっていました。
出世すると自分の好きなように仕事ができるんだ、というのは、出世してから気がつきました。

しかし、ここに来るまでにはいろんなことがありました。
様々な嫌がらせや嫉妬をぶつけられましたし、足を引っ張られることもたびたびありました。
それでも自分の考えを曲げずに仕事をしてきたのは、そうすることが「顧客のためになる」と信じていたからです。
そして、顧客から支持される限り、組織内で致命的なことにはならないだろう、と計算もしていました。
結果を出せば、私に嫌がらせをしてきた人も黙らざるを得ないだろう。
そう信じて、ひたすら仕事に打ち込んできました。
その姿はまさに「叩き上げの人」そのものだったと思います。

私はすべての人が自分のように働くべきだとは全然思っていません。
それは、自分のライバルを減らそうとしているわけではなく(笑)、何に生きがいを見い出すかは、その人やその状況によって全然違うと思っているからです。
ただ、仕事で周囲に自分を認めてもらうためには、単に結果を出すだけでなく、ひたむきに仕事をしている姿勢を見せることも重要だと思ってきました。
誰よりも早く来て誰よりも遅く帰るとか(私はやってませんが)、ブラック労働の典型のようですが、それがその時の自分に必要ならやった方がいいと思います。

だってさ、「いくら頑張ってたって、どうせ結婚して旦那が転勤になったら辞めちゃうんでしょ」とか思われている状況で、「私にも責任ある仕事させてください!」と手を挙げるだけじゃ、そんなの全然認めてもらえないですよ。
いくら仕事を任せてもらって、結果を出してアピールしたところで、「どうせいざとなったら辞めちゃうんでしょ」と思われている状況では、周囲の人に本気で協力なんかしてもらえないですよ。
そんな中で、少しでも「私は本気です」と見せるための方便として、誰よりも早く来て誰よりも遅く帰るとか、そんなの仕事のテクニックとして普通じゃないですか。
(まあ、実際に忙しくなると長時間労働しないと終わらないという現実もありますけどね…)
(繰り返すようですが、私はそこまでやってないですけどね…)

もちろん、そんな無茶な働き方をしていたらいつかは体を壊すので、その辺りの匙加減は必要だと思いますが、「ブラック労働よくない」「サービス残業よくない」「有給取れないのよくない」という世間の言説に触れるたび、とても複雑な気持ちになります。
経営サイドの立場でないにも関わらず、その言説に同意するということは、「仕事というのは自分の時間を切り売りすることだ」という考えに署名することになってしまいます。
そう思った瞬間から、仕事は本気でつまんなくなるだろうなあ、と思います。
もちろん、ブラック労働も、サービス残業も、有給が取りにくいのも、良いことか悪いことかで言えば悪いことだと思います。
労働者の人権は守るべきだとも思います。
でも、そういう考えでいる限り、仕事とは使われることという発想から抜け出せないことも確かです。
仕事って、もっと戦略的に、主体的に、積極的に関わったり、関わらなかったりしていいものだと思うんですけど。

こういう考え方が、まさにa self-made manですかね。


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